埼玉県川口市の相談しやすい税理士、大内です。
今回は、「不動産小口化商品」について、考えてみたいと思います。
不動産小口化商品とは
不動産小口化商品とは、多くの投資家がお金を出し合って、一つの賃貸不動産を購入し、その管理・運営を不動産特定共同事業者に委託し、賃貸収入から得られる利益を投資家に、その持ち分に応じて分配する仕組みを持つ商品のことです。
多くのメリット
この商品には、下記のようなメリットがあります。
①相続税の計算上、不動産として評価するため、時価よりも低い評価額となり、相続税対策となる
②小口での投資となるため、遺産分割の際に各相続人に分割しやすくなる
③単独では投資が困難な高額物件に投資したり、様々な物件に分散投資することができる
④管理・運営の手間なく、賃貸物件から持ち分に応じた分配金が得られる
デメリットもあり
下記のようなデメリットもあるため、注意が必要です。
①不動産の所有になるため、不動産価格が下がることによる資産の目減りのリスクがある
②不動産小口化商品の評価方法に税制の改正が入り、節税効果が薄れる可能性がある
最後に
このように多くのメリットのある商品ですので、相続対策をお考えの方はご利用を検討されるとよろしいかと思います。ただし、投資対象の一つであることには変わりませんので、リスクがつきものであるということを念頭に入れておく必要があります。